自然に還る、よみがえる、自分を変える、未来を変える・・・
パルシステム静岡 機関紙
<No.3 2008年秋号>

国道1号線沿いの奇跡の別世界 富士山の湧水、限りなく透明な清流
柿田川(駿東郡清水町)

■大型ショッピングセンターの向かいに広がる大自然
国道1号線の直下から湧き出し、狩野川に流れ込むまでのわずか1200メートルの短い川。水源は富士山の湧き水で、1日約100万トンの湧水量は日本一。年間を通じて水温15度で夏は冷たく冬は暖かい清流。静岡県東部35万人の生活を支える飲料水にもなります。この川と沿岸はとても貴重な生物の宝庫。自然のままの照葉樹林、ミシマバイカモ、ヤマセミ、アオハダトンボ・・・。晩秋から初冬にかけて、数十万尾のアユが産卵のために上ってきて、浅瀬の色が一変します。街中にこんな大自然が残っているのは、まさに奇跡といえるでしょう。30年にわたり、柿田川の保護活動をしている(財)「柿田川みどりのトラスト」代表の漆畑信昭さんにお話を伺いました。


■「心の故郷が壊されてしまう!」住民の思いが自然の宝庫を守り続けた。
柿田川は国立公園でも天然記念物でもなく、流域の全てが私有地でした。立地条件のよさもあり、当然、乱開発の手は伸びました。柿田川のそばで生まれ育ち、毎日のようにここで遊んだ漆畑さんは、北大水産学部卒業後、遠洋大型漁船の航海士として世界中を回り、オーロラや熱帯雨林などダイナミックで素晴らしい光景に数多く接してきました。でも半年に一度、帰国の際に訪れるたびに癒しを与えてくれる柿田川は、全く特別の存在、「心の故郷」でした。

航海中、寄港のたびに、西洋諸国の自然保護の意識の高さに驚くと共に、柿田川は世界に誇れる自然環境であることを確信しました。

しかし’75年、県営水道施設工事のため、上流部右岸の樹木が伐採され川床をショベルカーで掘り起こされている無残な光景を目の当たりにし、心が引き裂かれる思いをしました。

幼馴染や近所の主婦たちに呼びかけ、わずか10名で「柿田川自然保護の会」を結成、自然保護運動を開始しました。が、当時の日本の行政、産業界は経済・開発優先で、自然保護に対する意識は非常に低く、運動は困難を極めました。

世論を味方につけたいと朝日新聞の「21世紀に残したい日本の自然100選」に応募し入選、さらに環境庁の「名水100選」に選ばれたことがきっかけで、全国から多くの人が集まるようになりました。観光地化を防ぎ、自然保護の善意を広く集めるため、‘88年、「柿田川みどりのトラスト委員会」を発足、ナショナルトラスト運動を開始しました。

ナショナルトラスト運動とは広く国民から寄付を募って土地などを買収、借上げし、環境保全する運動をいいます。大企業の大口寄付もありますが、生まれて初めてのアルバイト代、目の不自由な子ども二人が「自分達は見ることは出来ないけれど、きれいな川を守って」と数十円ずつ半年かかって集めた1口分3千円のお金など、胸が熱くなる物語あふれる善意が全国から多数寄せられ、現在、募金額は約1億3千万円(約1万件)、保護した原生林等は約4,000u。長年の活動にようやく行政も理解を示し、官民で柿田川の95%が保護されるに至りました。


■次の世代、そのまた次の世代に残すために…。
「柿田川みどりのトラスト」では、100年後、200年後にも素晴らしい柿田川を残すため、水源地である富士山での植樹活動なども行っています。また、多くの皆様に柿田川の素晴らしさ、大切さをより深く知ってもらいたいと、定期的に観察会も行っています。清流と豊かな森の中でマイナスイオンをたっぷり浴びて、心と体で自然の尊さを感じてみませんか?

  ◆春の自然観察会(毎年4月第1日曜)
  ◆夏の自然観察会(毎年8月第2日曜)
  ◆鮎の自然観察会(毎年12月初旬)
  ◆野鳥観察会(毎年建国記念日)



<お問い合わせ先>

(財)柿田川みどりのトラスト  代表 漆畑 信昭(うるしばた のぶあき)
〒411-0907 静岡県駿東郡清水町伏見766  TEL 055-975-5454

水中に咲き乱れるミシマバイカモ

市街地では大変珍しいヤマセミ

中流より富士山を望む


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パルシステムのツボ!!

パルシステムって、どんな生協?
パルシステムの「思い」や「大切にしていること」をご紹介!
今回は、ズバリ
パルシステムの「産直」!!
ただ、「産地から直送」だけではない。 私たちの「食と農」を、守り、育てるための運動。それが、パルシステムの産直です。

「深い信頼関係」と「徹底した透明性」

消費者は、農薬の少ない安心して食べられるものを欲しいと願います。生産者は、農薬を減らすと手間とリスクが大きくなります。

余分に汗を流しリスクを負って作ったにもかかわらず、わずかな虫食いや不揃いな形を理由に売れなかったり取引がなくなるのでは、たまったものではありません。

そこで、パルシステムは産直産地と「産直協定」を結び、長期間、安定した取引をする約束をします。このことによって、生産者は安心して農薬削減に挑戦することができ、環境にやさしい農業が地域に根付きます。また、そこには甘えや馴れ合いはありません。なぜなら、徹底した履歴管理が求められるからです。

使用した農薬や肥料など、仕入れから栽培履歴にいたるまで事細かに書類として記録、保管されることが義務付けられます。それがきちんと守られているかを実際に消費者が現地で確認する「公開確認会」があるのも大きな特徴です。チェックをしに行くというよりむしろ、産地での仕事を実際に見ることで、「ここまでしてくれているのか!」と感激して帰ってくる消費者がほとんど。生産者と消費者の信頼関係が深まる場となっています。

生産者と消費者が、共に「生活者」として

安全なものを安く買いたい消費者、できるだけコストを抑えて高く売りたい生産者。当然のことです。そこでパルシステムでは、生産者と消費者代表が集まる協議会を作り、栽培方法や価格等を直接話し合って決めることにしています。大切にしている事は、共に「生活者」として対等である、ということ。「ここまでなら出来る」「もっとこうしてほしい」「それは現時点では無理」etc・・・。「エコ・チャレンジ」や「ふーど」もそんな話し合いから生まれました。そこで決められた基準は、パルシステムと取引する際、どの産地でも統一して守られます。価格は市場価格よりも再生産可能価格(生産者が商品を作り続けられる価格)をベースに決められるので、生産者は無茶なコスト削減はしなくてよく、食品偽装が起きにくい体質になっています。

顔が見え、心が通う関係

パルシステムで届く野菜や果物には、必ず産地が書かれたカードが入っているのにお気づきでしょうか?私たちは、届いた野菜がどこの畑で取れたものか、知ることが出来ます。実は、産地の人たちも、今回出荷したものがどの生協のどのセンターの組合員さんに届けられたか、知っています。何かクレームが発生したときは、問題点が生産者に直接伝えられ、解決策をパルシステムと共に考えます。クレームだけではありません。産地カードに「美味しかった!」と、ひとこと感想を書いて配送スタッフに渡せば、そのカードは生産者に届く仕組みになっています。届いたひとことカードを、宝物のように大切に保管している生産者がたくさんいらっしゃいます。

大切な人に、安心できる作物を食べさせてあげたい、また、作ってくれる人を大切に思う、これがパルシステムの産直です。



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【おすすめレシピ】豚肉のねぎ味噌焼き
<材料>(4人分)
A(しょうゆ大さじ1・酒大さじ1)/ねぎみじん切り1本分
B(砂糖大さじ3・酒大さじ1と1/2・信州味噌大さじ4(赤味噌系じゃない方がよい))/サラダ油大さじ1/ピーマン4個/塩、こしょう少々

<作り方>
(1)肉を、Aのつけだれにからませて7〜8分おく
(2)Bの味噌と砂糖をあわせ酒でのばす
(3)フライパンにサラダ油を熱し、肉を1枚ずつ並べて両面を焼く
(4)あわせた味噌とねぎを加え、全体に行き渡るように焼き上げる
(5)付け合せのピーマンは千切りにして油で炒め、塩、こしょうする。焼き上げた肉に添える。
※ピーマンも、ねぎ味噌とからめても、美味しい。

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【家事の合間の筋トレ】 〜 おなか引締め編 〜
食欲の秋がやってきました!美味しいものをたくさん食べたいですね。
でも食べすぎのぽっこりお腹にならないように、腹筋を鍛えましょう!!!(ご指導 エアロビクスインストラクター勝間田敦子先生)

(1)バスタオルを使ってラクラク腹筋!
 図のようにタオルに仰向けに寝て、端を握る。(a)
 腹筋を使って息を吐きながら起き上がる。(b)
 息を吸いながら元に戻り繰リ返す。


(2)わき腹も鍛える!
 右手を肩の横に左手を頭の後ろに組む。
 足はひざを立てて右足を左足の上にのせる。(c)
 左ひじを右足の方向に向けるように息を吐きながら起こす。
 この時、腰が床から離れないように注意。(d)
 息を吸いながらゆっくり元に戻す。
 反対側も同じように行う。(e)




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アンチエイジング(3)
前回のイソフラボンに続き、今回はもうひとつの代表的抗酸化物質のお話です。

<ビタミンE>
血行を促進して不調を改善します。
抹消の血管を促進し肩こりや冷え性を改善します。
強い抗酸化作用で脳や肌など全身の老化を防ぎます。
悪玉コレステロールの酸化を防ぎ血管の若さを守ります。
ホルモンの分泌を助け更年期障害を防ぎます。

ビタミンEが多く含まれている食品は、
かぼちゃ 赤ピーマン うなぎのかば焼きアーモンド 小麦胚芽等です。

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季節のおくりもの
新米 〜毎日食べる日本人の主食〜

日本人にとって主食である米。いよいよ新米の収穫期がやってきました。田んぼが一面、黄金色に輝いています。
稲の栽培は、6千年ほど前にインドで始められ、その後、中国を経て日本に伝わりました。最初はそのまま食べられていましたが、平安中期からは、米を水に浸して炊く方法で食べられるようになったそうです。炊きたての新米は、ツヤツヤと輝き、ほんのりとした甘みがたまらない美味しさ。日本人であることの喜びが実感できます。

栄養
米の主な栄養はエネルギー源となる糖質ですが、実はたんぱく質も豊富です。さらに、ビタミンB群やビタミンE、カルシウムやマグネシウム、亜鉛といったミネラル、食物繊維も含み、総合的にバランスがいい食材といえます。

上手な選び方
まずは、自分の好きなタイプを選ぶことが大切です。代表的な二つが、粘りがある「コシヒカリ」と、あっさりとしていて寿司飯に最適な「ササニシキ」。「あきたこまち」「ひとめぼれ」「はえぬき」などは、「コシヒカリ」から品種改良されたもので、粘りが強く、甘みや旨みのある米です。米の選び方は、粒の大きさが揃っている、透明感がある、ひび割れしそうな米が混じっていないことがポイントです。

お米の賞味期限と保存方法
ある程度、日持ちがするお米ですが、おいしい期間中に食べたいものです。季節によって保存できる期間が違うことを覚えておきましょう。精米したものは、秋口から翌年の3月ごろまでは、収穫されたばかりで気温が低いため、2ヶ月は保存可能。4〜5月は1ヶ月。高温多湿な6から8月は半月が保存の目安です。夏場は一度に多く買わないようにしましょう。保存には風通しがよくて涼しく、暗い場所が最適です。

エコ米=無洗米について
パルシステムでは無洗米(BG無洗米)を主流にしていて、種類も多く、とても美味しいです。

簡単便利 … 肌ヌカをきれいに取り除いてあるので、お米をそのまま炊飯器に入れ、水を注ぐだけで炊ける。

栄養豊富 … 水で洗わないため水溶性のビタミンB1やナイアシンなどの栄養素が流出せず、多く残っている。

環境にやさしい … BG無洗米は工場からも台所からも「とぎ汁」がでないので環境を汚染しない。工場で取り除かれたヌカは肥料等として還元される。

経済的 … BG無洗米はヌカを取り除いてあるので米袋に3〜4%多めにお米が入っている。また「研ぐ」必要がないので水道水も節約することができる。

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◆◇◆編集後記◆◇◆

パルシステムグループは、前身の生協時代から数えると30年あまり、産直の活動をしてきました。今回の表紙、柿田川の保護活動も、ちょうど同じくらいです。30年・・・。具体的に、どれくらいの時間なのだろう、と考えました。この夏、30周年を機に活動を休止したサザンオールスターズのデビュー曲「勝手にシンドバッド」が流行った時、私は小学5年生でした。その時すでに、パルシステムの産直も、柿田川の保護活動も、始まっていた・・・。私の次女が、今ちょうど5年生。これから30年、次の世代のために私たちにできることは何だろう・・・。すっかり秋めいた高い空を見上げながら、ぼんやり考えました。

とても過ごしやすい季節になりました。是非、自然の中にお出かけください。おにぎり持って♪


*ご意見ご感想は、お手紙やメッセージを配送スタッフにお預けいただくか、こちらまでお願いします。
パルシステム静岡  富士センター
TEL : 0120-581-227 / メールアドレス : pal-shizuoka@pal.or.jp