自然に還る、よみがえる、自分を変える、未来を変える・・・
パルシステム静岡 機関紙
<No.7 2009年秋号>

雄大な富士山を望む農園で、血縁を超えた大家族の笑顔がいっぱい!!自給自足生活
木の花ファミリー (富士宮市)

■エコヴィレッジの世界的先進事例
木の花ファミリーが手がける農薬や化学肥料を一切使わない有機の田んぼと畑は合わせて16ヘクタールほど。250種を超える野菜や穀類、10品種のお米の他、自然卵、ヤギのミルクをとるための畜産や、養蜂、手作りの味噌や醤油、加工品で、自給率はほぼ100パーセント。近隣の商店などから廃油を回収し、バイオディーゼル車も走らせます。これらの仕事をファミリーの大人がそれぞれの個性をいかして分担してこなします。メンバーは農作業チーム、食事チーム、子育てチーム、配送チームなどに分かれ、子どもを含め57名が、互いに助け合いながら生活する、まさに、血縁を超えた大家族、農的共同体です。このような生活が注目を浴び、今、木の花ファミリーは、エコヴィレッジの先進事例として、世界をリードしています。


■お手本は、大自然の「調和」
こんな生活を可能にしているのは、徹底した「調和の精神」。ひとつひとつの個性がつながりあって調和する大自然の姿がお手本です。自然界の中では、食物連鎖にみられるように、自分は必ず何か他の存在を支えるもの。それが全て繋がりあった調和、共生の世界が自然であり、唯一、それを壊しているのが人間です。そのことに気付き、自然の調和を取り戻す暮らし方、繋がりを何より大切にする生き方をしていこう、それが、木の花ファミリーのライフスタイルです。木の花ファミリーの創設者、古田偉佐美さんは、もともと愛知県で建築内装の会社を経営していました。お客さんのお宅に伺うと、リフォームの動機が家族の不和であることが多く、親身になって相談にのっているうちに、お客さんが本当に解決すべきことは、部屋を美しくすることではなく、心を美しくすることだと思うようになりました。また、リフォームによって、多くの廃材が出て、地球を汚してしまうことにも疑問を感じていました。事業はとてもうまく行っていましたが、自然の中で、自然にそって生きることを実践するため、全く経験はありませんでしたが、1994年、同じ志をもつ仲間と共に富士山麓に移り住み、自給自足を目指した循環型農業生活を始めたのです。


■自然にそった調和の生活で、心豊かな世の中に
木の花ファミリーは、多くの人たちに足を運んでもらいたいと、農場見学、施設宿泊、農業研修等、様々なプログラムを設けています。また古田さんは今、自殺者が大変多いことにとても心を痛めています。社会の不調和の中で誰からも必要とされないと感じ、絶望のふちに追いやられる人たちを救いたいと、希望者を木の花ファミリーに一定期間受け入れています。自然の流れに沿った生活を重ねる中で、心の病気を克服して心身ともに健康になり、社会に復帰していく人たちもたくさんいます。ファミリーの枠を超え、心豊かで平和な世の中の実現のために、世界に向けて、メッセージを発信し続けています。



<お問い合わせ先>

木の花ファミリー

静岡県富士宮市下条923-1
TEL:0544-58-7568 / FAX:0544-58-8015
ホームページ http://www.konohana-family.org/index.htm

こんなにたくさんで暮らしてま〜す

伝統製法で醤油作り

ファミリー全員で囲む毎日の食卓

逆さ富士の水田で田植え



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お米(ごはん)+一汁二菜で健康と自給率を向上させよう!!
今、日本の食と農を見直す必要性が、いろんな形で叫ばれています。
この40年間で、日本人の食生活が大きく変化したことにより、
(1).子どもも大人も、肥満が大きな問題になっています。
(2).食料自給率が先進国の中で際立って低い、40%にまで低下しています。
1965年には73%あった日本の食料自給率が2007年には40%に減少し、食料自給率の向上は日本の急務です。
実は、40年前も今も、一日当たりの供給カロリーはほぼ同じです。ただ、40年前はカロリーの多くをお米からとっていたのに今はご飯の消費量は約半分、替わりに肉と油が大幅に増えたのです。肉と油は脂質が多く、また飼料までさかのぼるとほとんどを輸入に頼らなくてはならないことから、(1)(2)の問題が発生しました。
これらの課題解決のカギは、ごはん中心の日本型食生活にあります。


そこで、パルシステムは、お米(ごはん)+一汁二菜を提案します!!
ごはん、汁物、主菜、副菜の「4つのお皿」を揃えるだけのシンプルさ。

・低脂肪で、優れたエネルギー源である、お米(ごはん)。
・うまみと香りで、食欲を増進し、おいしい記憶をきざむ、汁物。
・からだの成長・維持に必要な、たんぱく質を多く含む肉や魚の、主菜。
・からだの調子を整えるビタミンやミネラルを含む野菜や海草の、副菜。

日本は四季のめりはりがあり、海の幸、山の幸と食材の宝庫です。
お米、季節の野菜や果物、新鮮な魚や肉、それらを生かした漬物や発酵食品。
自然と調和し、「いま、ここにあるもの」でいのちをつなぐ生き方。
希望ある未来のために、はじめてみませんか?


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パルシステムのツボ!!

パルシステムの産地紹介 静岡水産編
海の幸に恵まれた静岡。もちろん水産品の産地もあります!!
お米+一汁二菜に活躍する様々なだしや、干物、しらすの産地を訪問しました!!

▽駿河水産(西伊豆町)

西伊豆町仁科港にある干物メーカー、駿河水産(株式会社フジフーズ)さん。 パルシステム向けに、あじ、さば等の干物を作っています。
お訪ねした10月5日は、パルシルテムの「朝食用あじの干物」を製造していました。使用する「あじ」はすべて国産の物で5月から6月に漁獲される脂ののった九州は長崎または対馬沖の物を使用しています。
買付ごとにサンプルをとりよせて、一度開いてから買われるほど、真剣に取り組んでいらっしゃいます。
製造工程は、腹開き(腹を真ん中から切る)工程以外は、すべて手作業で行っています。
市販の物の多くは発色剤という添加物を使用して、きれいに見せていますが、パルシステムの物は発色剤を使用せずに自然な色、そのものです。
また、取り除いた内臓の処理にも気を配られていて、内臓を一度凍結し、沼津へ運んでから熱帯魚のエサなどにしているそうです。
捨てるところが無く、私たちは魚の命を頂いています。食べる時は感謝して頂きたいと思いました。


▽久保田水産(榛原郡 吉田町)

静岡最大級のしらす干し製造業者で100年の歴史をもつ久保田水産さん。
パルシステムでは、「静岡県産 しらす干し」でおなじみです。
自動煮沸釜が3基、乾燥機2機、風力選別機4機を持ち、シラス干し7割、釜揚げ2割、上干1割の割合で全て自社工場で加工しています。洗い、ゆで、乾燥、塩分コントロールに至るまで、ちみつな管理がされています。
原料の生しらすは吉田港(駿河湾)より調達。しらす漁は、8tの船で2船曳きにして網を張り捕るのですが、しらすは小さいが魚群探知機により、群れでいるあたりにねらいをつけて網を張ります。捕ったしらすはすぐに運搬用の船に移され港に揚げてすぐにセリにかけられます。1カゴしらす30s、氷の量にも気を使います。少ないと鮮度がおち、多いと水っぽくなります。とにかくしらすは鮮度が命です。セリおとされたらすぐに工場に運び釜上げ(煮上げ)をします。釜上げ(煮上げ)したしらすはベルトコンベア―にのり、他の混入物(魚)や異物を、全てピンセットで細かく取り除いています。とても根気のいる作業です。保管、出荷時も温度管理を徹底するため、マイナス50度の超低温冷蔵庫も設置されています。私達の所に届く間には、何段階にも、衛生管理をされているので、とても美味しくいただけるのです。
また地域HACCPの取得を視野に入れて日々、頑張っているとの事です。


▽にんべんフーズ(焼津市)

「五目炊き込みご飯の素」、「豆いっぱいうの花」などでおなじみの、にんべんフーズ本社工場へ行ってきました。
こちらは冷凍・冷蔵・常温の三温度帯の生産ラインを備えていますが、そこで難しいのが品質管理。帽子とマスク、作業着にきちっと身を包み、いくつかの関所(?)をくぐり抜け、いざ工場内へ!いつもの炊き込みご飯は、こんな万全な管理の中で作られているのですね。国産の原材料で、おいしいものを皆さんに届けたいという、味付けへの熱い思い。20年もの間、工夫に工夫を重ねて出来上がった今のシステムを丁寧に案内して下さいました。さらに、工場からの排水は入念な処理を施し、地域の大切な水資源として、農業用水などに再利用されるそうです。
ちなみに「便利つゆ」や「だしパック」もにんべんフーズさんの製品です。



海の幸がとても豊かな静岡県。 お米+一汁二菜の取組みも、できるだけお魚を取り入れると、健康に良いだけでなく、より食料自給率が向上します。



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【おすすめレシピ】 野菜のにんにく焼き味噌炒め
〜魚の塩焼きなど、あっさり味の主菜には、ご飯がすすむ副菜を〜
<材料>キャベツ4〜5枚、にんじん1本、まいたけ1パック、にんにく焼き味噌(なければ味噌にみりんとおろしにんにくを加えたもの)大さじ3、酒大さじ2〜3、ごま油大さじ1、塩、こしょう

<作り方>
  1. (1)にんじんは短冊切り、キャベツはざく切り、まいたけはほぐす。
  2. (2)熱したフライパンにごま油を入れ、にんじん、まいたけ、キャベツの順に炒め、酒で溶いたにんにく焼き味噌を加え、塩こしょうで味を整える。

←にんにく焼き味噌は本当に便利。豚肉や鶏肉を加えれば主菜にもなります。どんなお野菜にも合うので残り野菜を使い切りたい時にも。スティック野菜もお勧め。カタログに時々載りますので是非お試しを。



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アンチエイジング 酵素編(3)
1978年にアメリカのマクガバンレポートで「世界中の食事で一番健康にいいのは日本の食事法だ」と発表されましたが、この日本食というのが発酵食品や野菜たっぷりの食事法のことなんです。

発酵食品とはすなわち、味噌やお醤油、漬物の類、納豆などもそうですね。
他にも、「なんとか酵素」という、食物発酵食品が様々発売されています。
こういったもので健康になる事=酸化しない体を手に入れる、というのが本当は一番のアンチエイジングかも知れませんね。

このごろお食事を取るときに祈るようにお食事をいただいています。

食物とは命をいただいているのです。

今日もお食事をすることができましたと感謝して食べ物を口に入れることも体にとっては食物を綺麗に吸収してくれる手助けになるのではないかと思います。

体にいいことたくさんはじめていきませんか?

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◆◇◆編集後記◆◇◆

食欲の秋ですね。本号で取材した木の花ファミリーさん、お米(ごはん)+一汁二菜の取組み、そして静岡の水産産地の皆さんには、食に関した大きな共通点がありました。
「自然と調和しながら、いま、ここにあるもので、いのちをつないでいく」という大切なこと。
楽しむことや経済性ばかりが強調され、いつのまにか食の本質を見失ってしまった私達。
少しずつ、できることから、自然との調和を取り戻したい・・・。少し前の日本をお手本にして。
kaeru 第6号を読む
kaeru 第8号を読む


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パルシステム静岡  富士センター
TEL : 0120-581-227/メールアドレス : pal-shizuoka@pal.or.jp